3月19日、映画『下妻物語』を観ました。
5点満点でいうところの100点満点といった感じでしょうか。神の作品ということです。
ガチで観ていて気持ちいい映画でした。
あらすじ
茨城県の下妻でロリータ街道爆走中の高校2年生、竜ヶ崎桃子。大好きなロリータファッションをするためヴェル○ーチのバッタもんを売りに出すと、ヤンキーのイチゴが食いついてくる。
自分と真逆の生き方をするイチゴに振り回される桃子だったが…
youtu.be
海外では『Kamikaze Girls』なのがウケる。
キャスト・スタッフ
竜ヶ崎桃子 : 深田恭子
白百合イチゴ : 土屋アンナ
桃子の父 : 宮迫博之
桃子の母 : 篠原涼子
桃子の祖母 : 樹木希林
磯部明徳 : 岡田義徳
産婦人科医/一角獣の龍二 : 阿部サダヲ
八百屋 : 荒川良々
パチンコ屋店長 : 生瀬勝久
監督・脚本 : 中島哲也
原作 : 嶽本野ばら
製作 : 近藤邦勝
製作総指揮 : 大里洋吉
音楽 : 菅野よう子、Tommy heavenly6
感想
目まぐるしく変わる展開、演出で本当に飽きさせない映画です。完全にジェットコースター。
キレのいい無茶苦茶なギャグの連発で死ぬほど笑わせてくれたかと思えば、締めるところはきっちり締めて、最後には泣かせてくるのがま~あずるい。
上映時間1時間40分の間で揺れる感情の振り幅が大きすぎて、脳みそがバグる。マジのバグズ・ライフ。
カメラワークもすごい。学なさすぎて何て言う撮り方なのか分かりませんが、色んなカットがあってどこ切り取っても印象的な画が多いです。
特に頭に残ってるのが、ファッションに対する思いを桃子が独白しながら代官山を散策するシーン。あそこの赤っぽい色遣いとカメラワークが本当に好きです。音楽も相まってひとつのMVを見ているような感覚になる。
音楽を菅野よう子が担当して、主題歌をTommy heavenly6が歌っているというのもバケモン。
抜群のタイミングで神の曲が流れ出すので、視聴者の心をこれでもかと震わせてくれます。
キャスティングも神懸かっていて、深田恭子と土屋アンナのW主演がガチで強い。というか、モデルの土屋アンナを女優デビューさせる中島哲也の采配がなんとも天晴れ。
一見おふざけだけの映画と思わせて、集団から疎外された二人の少女を通し、社会や人間の本質に切り込み、皮肉ってくるのがまた痛快。
人間は幸せを前にすると、急に臆病になる。
幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えるよりも勇気がいるの。
この言葉が結構刺さってしばらく抜けそうにありません。

- 発売日: 2010/05/21
- メディア: Blu-ray

下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん〔小学館文庫〕: ヤンキーちゃんとロリータちゃん
- 作者:嶽本 野ばら
- 発売日: 2004/03/05
- メディア: 文庫
独特の世界観とテンポのよさで万人が楽しめる映画だと思います。ガチめにおすすめ。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。