確定申告したらなんか巨万の富が転がり込んできたので、畑健二郎先生の『トニカクカワイイ』1~10巻を買ってきました。ついでにサンデー本誌21号分まで購読。
あっっっっっぱれ。
『ハヤテのごとく!』の作者さんの漫画だから読んでみますか~くらいの軽い気持ちだったんですが、ま~あ普通に神漫画。また信仰の対象が増えてしまいました。
あらすじ
頭脳明晰だがちょっとアレな中学3年生 由崎星空(ナサ)はある日、トニカクカワイイ女の子 司に一目惚れをする。司に声をかけようとするも、トラックに撥ねられてしまうナサ。
間一髪で司が割って入り致命傷を避けるものの、ナサは大ケガを負ってしまう。このままでは二度と彼女に会えないと悟った彼は、意を決して告白。
「私と結婚してくれるなら、付き合ってあげる」
という彼女の返事に即答したナサは、そこで意識を失ってしまった。
それから2年強。初恋の相手に再開できないまま18歳を迎えたナサのもとに、司が婚姻届を持って現れて───。
由崎司がトニカクカワイイ
由崎司がとにかく可愛い、マジでこれに尽きる漫画です。由崎司が可愛いすぎて宇宙がヤバい。
16歳*1の女の子と結婚とか世が世なら犯罪だろ、これは。
由崎司とかいう無表情クール系ミステリアス女子が、ナサとの新婚生活を通して色んな顔を見せてくれるのがただただカワイイ。
100話を越えた現在も、カワイイを更新し続けているのは本当にすごいと思います。頭おかしなるでホンマ。
何気ない日常の中で見えてくるお嫁さんの挙動ひとつひとつが可愛さ爆発してますし、新婚の漫画家さんが描くラブコメは一味違うねぇ~と言ったところでしょうか。
普段は表情が変わらない司が、興味のあるものには目を輝かせるのもまたカワイイ。
相変わらず作者の趣味が全開で、今作もヒロインがやたらと映画やアニメ、漫画に詳しいです。
アレクサンダー・マホーンが好きだったり、午後ローのシャークネード エクストリーム・ミッションではしゃいだりする美少女。ギャップ萌え(古語)で憧れますよね。
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基本新婚夫婦がイチャついてるだけの漫画ですが、ちょくちょく匂わせてくる司の素性みたいなのを見てると、その内シリアス展開に入る可能性も大いにありそうな感じします。こわ~。
1話から割と人外ムーブしてる月読司もとい由崎司。
やたらとかぐや姫になぞらえてくる漫画で、司たむが日本の偉人を友人感覚で話してるの見ると、まあそういうことなんだろうな。?
これから掘り下げられていくであろう過去に期待です。
新婚ラブコメという永遠に続くエピローグ
な~にが「読むと結婚したくなる!?」じゃボケ!
と、帯を見たときは思ったものでしたが、10巻まで読み終わる頃にはガチで結婚に憧れるようになってしまうのだから困る。*2
新婚ラブコメとかいうジャンル、物語開始即カップルの好感度がMAXの状態にあるのがいいですよね。
付き合うだの付き合わないだのの次元をとっくに飛び越えて、より高次のイチャコラが終始展開されるのでマジでキモオタスマイル止まりません。
少年誌でここまでやってええんか……?という両者合意の破廉恥三昧でちょっと心配になってきます。
最初からヒロインが一人と決まってるのも素晴らしい。
複数ヒロインのラブコメももちろん好きなんですが、主人公を奪い合って、敗者と勝者、死者と生者にヒロインもファンも分けられてしまうのがマジで苦しくて悲しくて。
最近ラブコメでトホホな思いをすることが多かったので、『トニカクカワイイ』みたいな登場人物が全員幸せなお話はホントに癒されます。
脳に優しいマンガ。
t.coいい夫婦がデートする話 1/5#いい夫婦の日 pic.twitter.com/ATgX1l3iBI
— 畑健二郎@トニカクカワイイ (@hatakenjiro) November 22, 2019
婚姻届、結婚指輪、プロポーズ、ハネムーンに披露宴と、新婚の夫婦ならではのラブラブイベントが目白押しで、読者の結婚への幻想も無限に膨らませてくれます。
ベッドの購入(意味深)に新居探し(意味深)、夜の散歩(意味深)みたいな感じに、新婚というだけで日常のあらゆるものをイチャイチャに変えてくるのはズルい。
えちえちなシーンが多くて読んでるこっちまでドキドキしてしまうんですが、どんなやましいことも夫婦にとっては大事なコミュニケーション。
少年誌のラブコメが越えられなかった数多の壁を軽々と越えてくる姿は、頼もしさすら覚えます。
「夫婦生活は長いエピローグ」みたいなことを最近のサンデーで作者が言ってましたが、まあマジでそんな感じです。
ラブコメで中々見れないハッピーエンドのその先を見せてくれる漫画が『トニカクカワイイ』。
添い遂げた二人の永遠の愛の中にこそ、描くべき物語があると教えてくれる作品です。
星空(ナサ)とかいう理想の主人公
ラブコメはヒロインと同じくらい主人公の人となりが重要だと思ってますが、そういう点で由崎星空(ナサ)は100点満点をあげたくなるようなキャラクターです。
頭脳明晰でなんでもこなせる超人でありながらどこか抜けてる天然、努力家、真面目、理性的、思いやり、一途、度量、思いきりのよさ…等々。
好きになる要素は他にも無限にあるんですが、一番好印象なのは、「好意をまっすぐちゃんと受け止められる」とこと、「"好き"という気持ちを素直に相手に伝えられる」ところ。
これ以上に必要なものある?
好意は言葉にしないと伝わらないという主張をよく畑健二郎さんはキャラにさせていますが、ナサはそれを体現したような主人公です。
度を越えた朴念仁キャラが溢れかえる昨今。
ちゃんと相手の気持ちに気づいて、自分の気持ちを淀みなく伝えるナサとかいう漢(おとこ)の姿は、どこまでも清々しいです。
人並みにちゃんと性欲があるところもグッド。
宦官系主人公には感情移入ができないので、こういうやることはやってくれる主人公は応援したくなります。
本編以外も謎に充実
『ハヤテのごとく!』終盤の巻末おまけでスター・システムの導入をうたっていましたが、予告通り色んなキャラが『トニカクカワイイ』に出て来てくれます。
本編に直接絡んでくることはないんですが、サキさんやワタル、ルカなんかが出てきたときは普通にバイブス上がっちゃいました。
カバー裏漫画では、大反省会の延長で七姫八雲ちゃんと一緒にマリアさんが元気にユーチューバーやってて嬉しい限り。ナギもがっつり出てきます。
単行本、カバー裏に漫画や、そでに4コマがあったり、「サンデーの目次コメントにキャラが答えてみた」とかいうちょっとしたコーナーがあったりして相変わらずサービス精神が旺盛です。
最初の目次にサンデーの収録号や本誌何ページ目に掲載されていたか、発売当日の天気まで書いてあったりするのもすごく好きです。
あと単行本限定の書き下ろし漫画もラブラブえっっっっっが限界突破していてすごい。
大人気VTuber・月ノ美兎出演!『トニカクカワイイ』TVCM
おわりに
『トニカクカワイイ』はガチのマジで面白いです。
畑健二郎先生、日常コメディを描くのが本当にうまいですし、魅力的なキャラたちの勢いのある会話劇は見ていてホントに楽しい。
手軽に幸せになれるマンガです。
全10巻と割と揃えやすい巻数なので、オタクはアニメ化する前にさっさと全巻揃えて古参ぶっときましょう。
サンデーうぇぶりで数話分読むことができるので、とりあえずこれを読むのもあり。
サンデー本誌では新展開に突入し*3、ますます面白くなってくであろう『トニカクカワイイ』。
アニメ化も決まって今波に乗ってそうな気がしなくもないので、皆でこのビッグウェーブ乗ろうな。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。